2020年11月27日 金曜日
東洋医学を知ろう!③
復習
~気の種類~
先天(せんてん)の気 ― 両親から受け継がれる気のことで、生まれながらに持っているエネルギー。
後天(こうてん)の気 ― 生まれた後に飲食物から得られた気。
元気(げんき) ― 生命活動の源となる気。
宗気(そうき) ― 呼吸活動を補助し、心脈に作用して身体中の気血を循環させる働きをしています。
営気(えいき) ― 血とともに脈中を流れる気。栄養分に富み、臓器を栄養し健康に保ちます。
衛気(えき) ― 脈外を流れる気。外邪の侵入を防いだり、また追い出す働きをしています。体温の維持や発汗に関係する気です。
気にも色々なものがありましたが、皆さん覚えていたでしょうか???
覚えていない方は、今ここで覚えましょう!
それでは、今日は、これらの気が身体でどのような作用となるのか見ていきましょう。
~講座③~
今回は気の作用について説明していきます。気の作用は、主に6種類あり、それぞれが作用しあって身体を健康に保ちます。
栄養(えいよう)作用 ― 各臓腑や経絡を養う作用です。
推動(すいどう)作用 ― 臓器や血液の流れを良くする作用です。主に宗気と関係し、呼吸、発声、心拍、血行などが正常に機能するように作用します。
温煦(おんく)作用 ― 身体を温めて、陽気を補います。熱を産生し、体温を維持する働きがあります。
防御(ぼうぎょ)作用 ― 体表にまとい、外部からの邪気の侵入を防ぎます。衛気と関係が深い作用です。
固摂(こせつ)作用 ― 生命活動に必要な気血津液が漏れ出たり、失われないようにする作用です。衛気と元気と関係が深い作用です。
気化(きか)作用 ― 人体に必要なものの生成や相互転化、循環、代謝など、生理機能を行う作用です。
身体ではこれだけの作用が働いて健康に保つようになっています。例えば、外邪の侵入を防ぐ衛気や防御作用が弱まれば、身体にウイルスが侵入しやすくなったりということが起こります。そして風邪をひきやすくなったりするわけです。ですから、一つの作用でも色々な作用や臓器に影響を及ぼします。気は、心の推動作用と肺の宣散・粛降作用によって全身に巡り、またそれを必要とする箇所に散布されます。この散布された気は、肝の疏泄作用によって調節され、また腎によっても調整されます。このようにして気は生成と運行を繰り返し、前進的なバランスがとられています。各臓器の作用に関しては、後々詳しい説明をしていきますので、ほぉ、そうなんだ、くらいに目を通してください(笑)
では、また次回の投稿でお会いしましょう(^^♪
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